都市に自然をとりもどす

市民参加ですすめる環境再生まちづくり


あおぞら財団理事推薦文


アグネス・チャン 歌手、教育学博士

 豊かさとひきかえに地球の環境がどんどん悪くなっています。子どもたちの間にぜんそくやアトピーが増えているのも決して無関係ではないでしょう。みんなでなんとかしようと、子どもたちも参加して『まち』をつくろうなんて、とてもすてきなアイデアです。青い空といっしょに世界中に広がるといいね。

進士五十八 東京農業大学学長

 住民自らの手で、そして自らの身体を直接動かして、わが思いを積みあげてゆくこと。それがほんとうのまちづくり。原風景から人と自然とのふれあいの歴史を探り、身近に草木や花をとり戻す。激変した環境に、緑と青空とわがふるさとをとり戻そうと立ち上がった淀川人ら。「緑のまちづくり」実践家へ大阪から発信。

三村浩史 京都大学名誉教授、関西福祉大学教授

 自然環境の喪失が極限的と思われてきた大阪市西淀川で、この取り組みは始まった。 公害に耐えて生き延びてきた自然生命の存在をたずね、人々の記憶にとどまっていた海と川・水辺・生き物たちとの共生の記憶を原風景として甦がえらせた。子どもたちと住民、専門家、あおぞら財団による共同の調査手法の工夫も多彩で楽しめる。都市に自然を回復する取り組みの原点がここにある。


学芸出版社
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