まちづくりブック 伊勢

おわりに




 この「まちづくりブック 伊勢」は、多くの市民の参加のもと、市民と行政、専門家とのパートナーシップによって作られた本です。あしかけ3年。11回におよぶ政策委員会を開催しながら、企画・構想から執筆・編集まで、ともに考え、知恵を出し合い、作業を進めてきました。第1章の「道草・より道マップ」「まちの七不思議」は、ワークショップに参加した20人を超える市民が、実際にまちを歩き、調べた成果の頁です。草稿ができた段階では試読のためのワークショップを行い、そこで出された貴重な意見の多くは、最終的な原稿あるいは図版の中に反映されています。

 市民参加のまちづくりを語るにふさわしい本づくりができたと、関係者一同たいへん喜んでいます。

 またこの本は、行政のまちづくりへの意志を明確に示した本です。伊勢市で現在行われている様々なまちづくりに、市民に関心を抱いてもらいたい。まちづくりの内容を知ってもらいたい。これから一人でも多くの市民に参加してもらいたい。という思いが込められた本であり、市民参加を進める、行政の強い意欲と決意の現われ、と言っても過言ではないでしょう。

 今後、この本が多くの伊勢市民の目にふれることで、一人でも多くの人がまちづくりの面白さ、醍醐味を感じとり、さらなるまちづくり物語が編まれていくことを心から願っています。いろいろな自治体で、このようなまちづくりの本がつくられるようになれば、またそれも素晴らしいことだと思います。

 ワークショップに参加してくださった数多くの市民の方々、お忙しい中やっかいな取材に応じてくださった皆様、試読をしていただいた各中学校の先生および生徒さんたちに、心から感謝をいたします。また、この本を出版するにあたっては、滑w芸出版社の前田裕資氏、越智和子さんにたいへんお世話になりました。ありがとうございました。


 「都市マスタープラン」が永遠に終わりのない物語であると同様、この「まちづくりブック 伊勢」も、伊勢のまちづくりの進展とともに書き加えられていくはずのもの。終わりのないストーリーですので、いずれ新しいまちづくりの担い手たちによって、「続・まちづくりブック 伊勢」ができあがることを、楽しみにしています。
まちづくりブック伊勢制作委員会 

学芸出版社
目次へ
学芸ホーム頁に戻る