図解住まいの寸法
暮らしから考える設計のポイント

目次

はじめに

01 玄関・ホール

Point おもてなしと生活行為に必要な空間を確保する
1 お客様2人が並べる幅と奥行は2.0m×1.5m
2 機能的で美しい軒下は奥行1.0m×高さ2.4m
3 事故防止のためのポーチ段差は150mm
4 使えるベンチ高さは玄関土間+500mm
5 4人家族で棚10m(50足)の玄関収納
6 演出スペースに花瓶を置くなら奥行400mm以上
7 居室と同じ採光(A / 7)と換気(A / 20)を確保
8 コンセントはFL+400mmで抜き差ししやすく
コラム 玄関と花見の関係

02 階段

Point 安全性と使いやすさを確保する
1 降りる際に、一段手前で頭上寸法2.1m
2 蹴上と踏面の関係は550mm≦蹴上×2+踏面≦ 660mm
3 階段下のトイレ利用は便座先端で2.1m
4 窓台高さ800mm以上の縦長窓が有効
5 段板+2.2mで明るく交換しやすい器具配置
コラム ホームエレベーター

03 トイレ

Point 動作効率の高い快適な空間に
1 長辺内法1.3m以上、便器前に0.5mは必須
2 扉幅は800mmで、外開きか引戸にする
3 紙巻器は便器先端から100mm
4 視線カットの開閉角度は30度以内
5 ブラケットは扉開き側でFL+2.0mに設置
コラム 玄関から見えるトイレ

04 洗面室

Point 4つの生活機能を持つ空間を整理してレイアウト
1 ドラム式洗濯機の前は600mm以上空ける
2 室内干し空間は幅2m、奥行1mが目安
3 給水栓は洗濯機高さ+300mm
4 化粧洗面台前は1m以上確保
5 GL+2.0m超えでプライバシーと防犯性向上
6 洗濯機用コンセントはFL+1.3mが目安
コラム 開口部の侵入対策と CPアイテム

05 浴室

Point プライバシーと使いやすさ・安全性で考える
1 座位600mm、立位750mmで4ヶ所の手すり
2 0.8m×1.6mで介助しやすい洗い場寸法
3 浴槽(≒800mm)越しの窓は避ける
コラム 寒い浴室と熱いお湯

06 和室

Point 用途を明確にして隣室とのつながりを考える
1 面積×0.605、面積÷1.62で畳数表記
2 京間(955mm×1910mm)と江戸間(880mm×1760mm)
3 床段差は5mm以内に
4 1.75m幅の押入れは、開き襖で広く使う
5 縁側幅900mmで変わる採光計算
6 200mm目線が下がる座空間の器具配置
コラム 茶室炉と床の間、畳の関係

07 キッチン

Point 片付けやすい工夫と効率的な家事動線
1 ワークトライアングル3.6? 6.0mでチェックする
2 並べて使う家電のカウンター長さは1.5m以上
3 幼児侵入防止柵の高さの目安は500mm
4 コンセントは適材適所で8口以上
コラム キッチンは暑くて寒い

08 ダイニング

Point 4人家族の場合でも6人掛けの食卓で考える
1 食卓周囲主動線は0.8m幅、配膳は0.6m幅
2 対面カウンターの高さはFL+ 1.1m
3 奥行はA4雑誌250mm、パソコン・電話450mm
4 ペンダント照明高さは食卓面+700mm
コラム 2世帯住宅設計の掟

09 リビング

Point 家族それぞれの寛ぎスタイルから考える
1 最適視聴距離は液晶TV画面高さの3倍程度
2 間口2m以上で落ち着きのあるつなげ方に
3 歩行者目線1.7mで考える大開口の快適性
4 腰掛けても使いやすい段差は300?450mm
5 エアコンの気流到達距離は7?8m程度
コラム プランの中を歩いてみる

10 主寝室

Point ベッドの寸法と動線の幅に注意してレイアウトする
1 部屋短辺はベッドサイズ+0.6mで3.0m以上
2 必要なハンガーパイプの長さは1人3mが目安
3 高齢者用寝室の内法面積は12m2 以上
4 枕元のブラケット照明はベッドから20cm離す
コラム 夫婦別室の検討

11 子供室

Point ライフスタイルの変化に対応できる寸法と配置
1 掃出し窓前は通行幅0.6m以上確保
2 壁厚150mmの界壁仕様で音対策
3 使えるパイプ高さは身長の1.2倍+100mm
4 足掛り+800mmの手すり追加で転落防止
コラム 「エンプティネスト化」させないために

12 納戸・ウォークインクローゼット

Point 必要な場所に必要な収納床面積を確保する
1 引出しが使える通路幅は1.0mが目安
2 搬出入通路幅は片側1.25m以上
コラム 納戸を借りる

13 バルコニー

Point 洗濯物干し以外の用途も考えた幅と奥行
1 物干し竿の必要長さは4人家族で7m
2 転落防止、視線カットに有効な手すりの高さ

おわりに