もくじ


はじめに──僕がポートランドを選んだ理由

1章 なぜ、ポートランドが注目されるのか

──1 サステイナブルで小さくあることを選んだ街
──2 リベラルでカジュアルなパシフィック・ノースウェストの文化
──3 ポートランドをつくる人々
──4 注目の都市再生エリア
    ダウンタウン
    セントラル・イーストサイド
    パール
    アルバータ
    ノース・ミシシッピ/ノース・ウィリアムズ
    ロイド
──5 オレゴンの精神

2章 徒歩20分圏コミュニティをデザインする

──1 歩きたくなるストリートで街が賑わう
    20分圏コミュニティのライフスタイル
    新旧の建物の混在をコントロールする
    賑わいを呼ぶ通りのデザイン
    建物のミクストユース
    ゾーニングと商業誘致
──2 行政と民間のポジティブな関係
    面的デザインを可能にする、行政と民間のパートナーシップ
    オープンスペースを増やし、エリアの価値を高める
    行政とデベロッパーによるパール地区の開発
──3 「エコディストリクト」というコンセプト
    一つの地区を環境システムとしてデザインする
    発祥の地「ブルワリー・ブロック」
    ミクストユースの次世代モデル地区「ハサロー・オン・エイス」
    ワシントンDCの「サウスウェスト」

3章 40年かけてつくられたコンパクトシティ

──1 スタンプタウンから環境先進都市へ
    街を汚しながら成長した工業都市時代
    国のハイウェイ事業への反乱
    トム・マッコール・オレゴン州知事の登場
    サステイナビリティと経済成長の両立
──2 都市の成長をコントロールする
    都市成長境界線ができた背景
    農地と自然の保護
    効果的なインフラ開発
    都市成長境界線を管理するメトロ政府
──3 公共交通が変える街の使い方
    公共交通を運営するトライメット
    全米一の自転車都市  

INTERVIEW ボブ・ヘイスティング(トライメット・チーフアーキテクト)

──4 都市計画の策定プロセス

4章 草の根の参加を支えるネイバーフッド

──1 市民や企業が参加する都市開発のしくみ
    合意形成のルール、住民参画のしくみ
    20年後の街を描くデザイン・ワークショップ
──2 草の根の活動を支えるネイバーフッド・アソシエーション
    町内会との違い
    コミュニティづくりの基盤  

INTERVIEW ケイト・ワシントン(パール地区ネイバーフッド・アソシエーション副代表)

──3 アクティビストたちが先導した市民参加
    なぜポートランドの市民参加率は高いのか
    アルバイナ地区から始まった草の根開発
    活動家ニール・ゴールドシュミット市長の登場
    政治家に転身した元活動家たちの活躍
    ネイバーフッドという市民参加のシステム

5章 ポートランド市開発局(PDC)による都市再生

──1 ポートランドを変えたPDCのリーダーシップ
    PDCとは
    ミッションは経済成長と雇用創出
    不動産開発から経済開発へ
    PDCとデベロッパーのフェアな関係
    コミュニティ・デベロッパーとしての役割
──2 開発資金の調達と運用システム
    TIF(固定資産税などの増収額を担保とした資金調達)
    BID(特定地区の資産所有者からの資金調達)
    LID(開発エリアの資産所有者からの資金調達)

6章 クリエイティブビジネスの生態系

──1 アメリカの起業カルチャー
──2 PDCの経済開発戦略
    経済開発戦略の5つの目標
──3 ポートランドのターゲット産業
    クリーンエネルギー&クリーンテクノロジー
    スポーツ&アウトドア
    ソフトウェア&デジタル
    鉄工業
──4 イノベーションを起こすプラットフォーム
    ハッカソン
    アーリーアダプター・プログラム
    POP UP Portland
──5 PDCのビジネス支援
    事業拡張支援
    起業支援
    企業誘致

7章 ポートランドのまちづくりを輸出する

──1 連邦政府に選ばれた国際事業開発
    輸出の割合が高いポートランド
    輸出倍増の四つのビジネスプラン
──2 世界に拡げるグリーンシティの技術
    環境都市としてのブランディング
    海外へのアプローチ
    企業の海外進出のリスクを指標化
    都市間パートナーシップの築き方
──3 日本にグリーンシティをつくる
    最初のプロジェクトは日本
    柏の葉スマートシティ・プロジェクト
    行政が自分の街のスキルを営業する時代

おわりに