インクルーシブデザイン
社会の課題を解決する参加型デザイン

略歴


[編著者]
ジュリア・カセム Julia CASSIM|CHAPTER 01
ロイヤルカレッジ・オブ・アート、ヘレンハムリンセンター・フォー・デザイン客員上席研究員。マンチェスター芸術デザイン大学、東京藝術大学卒業。ニューカッスル大学より博士号取得。1984〜98年ジャパンタイムズ紙のアートコラムニストとして勤務。イギリスに帰国後、2000年にヘレンハムリンセンターに入り、インクルーシブデザインに関する技術・知識の共有を目的としたチャレンジワークショップを企画・運営する。

平井康之 Yasuyuki HIRAI|CHAPTER 02
九州大学大学院芸術工学研究院デザインストラテジー部門准教授。1961年生まれ。京都市立芸術大学卒業後、コクヨ株式会社にデザイナーとして勤務。在職中の1990〜92年にロイヤルカレッジ・オブ・アートへ留学。マスターを取得し帰国後、アメリカのデザインコンサルタント会社IDEOに4年間勤務。九州芸術工科大学(現・九州大学)助教授を経て、2003年より現職。

塩瀬隆之 Takayuki SHIOSE|CHAPTER 03
元・京都大学総合博物館准教授。1973年生まれ。京都大学工学部卒業、同大学院工学研究科修了。博士(工学)。専門はシステム工学。熟練技能伝承のシステム化研究から、現在はコミュニケーションデザインの研究へ。「伝わるとは何か」の本質に関心を持つ。高齢者や障がいのある人をものづくりのプロセスに巻き込むインクルーシブデザイン・ワークショップや子どもの好奇心を引き出す学びのワークショップを100回以上開催。2012年より、しばらく立場をかえて、子どもたちが将来に夢を持てるような社会づくりに注力するため、准教授をお休み中。

森下静香 Shizuka MORISHITA|CHAPTER 06
財団法人たんぽぽの家常務理事。1974年生まれ。大阪市立大学文学研究科修士課程修了。1996年より、財団法人たんぽぽの家にて障がいのある人の芸術文化活動の支援や調査研究、医療や福祉のケアの現場におけるアート活動の調査を行う。2005年より、インクルーシブデザインの調査研究、普及活動を行う。

[著者]
水野大二郎 Daijiro MIZUNO|CHAPTER 04
慶應義塾大学環境情報学部専任講師/京都大学デザイン学ユニット特任講師。1979年生まれ。ロイヤルカレッジ・オブ・アート博士課程後期修了、芸術博士(ファッションデザイン)。デザインと社会を架橋する実践的研究と批評を行う。

小島清樹 Mizuki KOJIMA|CHAPTER 04
1990年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、九州大学大学院芸術工学府に在学中。

荒井利春 Toshiharu ARAI|CHAPTER 05
荒井利春実験工房代表。金沢美術工芸大学名誉教授。1948年生まれ。東京教育大学(現・筑波大学)芸術学科工芸工業デザイン専攻卒業。1972年株式会社日立製作所デザイン研究所勤務。1978年より障がいのある幼児や高齢者のためのものづくりや施設設計計画。1985〜2013年金沢美術工芸大学デザイン科にて多様なユーザーが参加するユニバーサルデザイン教育と研究活動。日用品から住宅設備まで開発プロジェクトを展開しグッドデザイン賞等受賞、ユニバーサルデザインコンペ国際審査員等を務める。

岡崎智美 Satomi OKAZAKI|CHAPTER 07
横浜美術館教育普及グループエデュケーター。1972年生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科修了。公益財団法人横浜市芸術文化振興財団職員。2000年に財団の前身である横浜市美術振興財団に入社。2007年から横浜市民ギャラリーあざみ野で展覧会やワークショップの企画、広報、ボランティア事業などを担当。2012年4月から現職。

梅田亜由美 Ayumi UMEDA|CHAPTER 07
フリーランス。1977年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。2006〜12年、女子美術大学美術館で学芸員として展覧会、鑑賞プログラム、学生サポートスタッフの運営などを担当。現在は女子美術大学の非常勤講師、「港区ふれあいアート」事業(NPO法人ARDA委託)におけるコーディネーターなどを務める。

小池禎 Tadashi KOIKE|CHAPTER 08
オムロンヘルスケア株式会社商品事業統括部デザインマネージャー。1956年生まれ。1979年京都工芸繊維大学意匠工芸学科卒業後、東洋工業株式会社(現・マツダ株式会社)入社。MAZDA R & D EUROPE(Frankfurt)、マツダ株式会社デザイン部デザイナーを経て、2003年同社退社後、オムロンヘルスケア株式会社入社。2008年、2012年ドイツのiF Design Award審査委員。

田邊友香 Yuka TANABE|CHAPTER 08
オムロンヘルスケア株式会社デザインコミュニケーション部UXグループ。1983年生まれ。2007年大阪市立大学生活科学部居住環境学科卒業、同大学院生活科学研究科修了。2009年オムロンヘルスケア株式会社入社、現在に至る。

木下洋二郎 Yojiro KINOSHITA|CHAPTER 09
コクヨファニチャー株式会社ものづくり革新センターセンター長。1967年生まれ。1990年京都市立芸術大学プロダクトデザイン専攻卒業後、コクヨ株式会社入社。以来、オフィスチェアの開発、デザインを中心に担当後、オフィス家具全般のデザインへ展開。2014年より現職。ものづくり全般のプロセス革新にも携わる。ドイツのiF Design Award金賞、ドイツユニバーサルデザイン賞、グッドデザイン賞など受賞多数。

家成俊勝 Toshikatsu IENARI|CHAPTER 10
建築家。1974年生まれ。関西大学法学部卒業。大阪工業技術専門学校夜間部卒業。2004年より赤代武志とdot architectsを共同主宰。京都造形芸術大学空間演出デザイン学科特任准教授。大阪工業技術専門学校夜間部非常勤講師。建築における設計、施工のプロセスにおいて、専門家、非専門家にかかわらず、さまざまな人々を巻き込む、超並列設計プロセスを実践。

桑原あきら Akira KUWAHARA|CHAPTER 11
家づくり研究家、株式会社プロトハウス事務局代表。1957年生まれ。2000年に理想の家づくりをめざし、同事務局をスタート。2004年にプロトタイプを元にする家づくりシステムがグッドデザイン賞を受賞。建主の「本当の思い」を発見する、ユーザー参加型デザインを推進するため、インクルーシブデザイン研究所アドバイザーに就任。