食と景観の地域づくり
小さな活動からネットワークへ

目 次


はじめに

第1章 食と景観にこだわる日本の地域活動

全国ブランドを目指して

1*1 上下流の利害対立を乗り越え農業と漁業が手を結ぶ
   日本初のオーガニック牛乳とサーモンアクションプラン(北海道網走市・津別町)
1*2 四万十川の恵みとともに暮らす人々の連携
   天空の村の茶畑と伝統の味タカキビモチ(高知県津野町を中心に)

地域にしっかり根づく

1*3 ヨシ原に浮かぶ島の農業を守る
   清酒「権座」の酒米づくりと黒豆の生産(滋賀県近江八幡市)
1*4 暮らしを支える湧水がはぐくむ生物多様性
   無農薬のコメづくり(滋賀県高島市針江、霜降)
1*5 アブラボテの生息する水田を宝に
   棚田のコメと有機栽培茶(熊本県山都町)
1*6 信仰の山の裾野で豊かな食文化を育てる
   食まつり、漁師食堂、塩づくりへのこだわり(長崎県平戸市)

元気な人が動き始める

1*7 金採掘の歴史を持つ風景と食を結びつける
   砂金の村笹川集落のコメづくりと酒蔵の挑戦(新潟県佐渡市)
1*8 地域の歴史を語り継ぐ女性たちの食堂
   南蛮柿(イチジク)伝来の地のスイーツ(熊本県天草市ア津地区)
1*9 船から文化的な景観を眺め伝統の味を楽しむ
   鮒寿司と川魚の佃煮・文化的景観航路(滋賀県高島市海津、西浜、知内)

第2章 味の景勝地というアイデアとその多様な展開

2*1 フランス
   原産地統制呼称制度とテロワールに基づく味の景勝地
2*2 イタリア
   文化的な景観の保全制度と生産過程を学ぶ味の博物館
2*3 フィンランド
   ライフスタイルと共鳴する農村居住の推進と食デザイン

第3章 魅力ある食と景観の地域づくりに向けて

3*1 生産地を味の景勝地へと発展させるために
3*2 食と景観の深い関係を大切にする
3*3 小さいが多様なネットワークが重要