世界の地球温暖化対策
再生可能エネルギーと排出量取引

目次

 

はじめに 加速する温暖化と国際社会の挑戦

 1 温室効果ガスを「世界で半減」
 2 2℃の気温上昇にとどめるためのバックキャスティング
 3 温室効果ガス排出削減の中核政策は国内排出量取引
 4 世界に広がる再生可能エネルギーの固定価格買取制度
 5 日本は効率世界一?
 

第T部 欧米の脱温暖化への動き

第1章 ドイツの脱温暖化政策

 1 80年代末に始動した温暖化対策
 2 世紀の変わり目に本格化した温暖化対策
 3 2007年の統合的エネルギー・気候プログラム
 4 ドイツはなぜ温暖化対策に力を入れるのか

第2章 イギリスが制定した世界初の気候変動法

 1 世界の温暖化交渉をリードしてきたイギリス
 2 京都議定書採択後の挑戦
 3 低炭素経済への移行を法律に
 4 イギリス気候変動法2008とは

第3章 EUの気候変動・再生可能エネルギー政策体系

 1 EUのポスト2012
 2 国際社会をリードしてきた歩み
 3 政策体系の全体像

第4章 積極的な温暖化対策へと転換を図るアメリカ

 1 ブッシュ政権下での消極的な温暖化対策
 2 ブッシュ政権下で温暖化対策を推進する動き
 3 NGOや州がブッシュ政権を訴える!
 4 オバマ政権は温暖化対策の救世主となるか?
 

第U部 再生可能エネルギー利用を飛躍させた政策

第1章 世界を驚かせたドイツの再生可能エネルギー法

 1 固定価格買取制度の導入
 2 再生可能エネルギー・熱法の制定
 3 岐路に立つバイオ燃料政策
 4 温暖化対策の鍵を握る再生可能エネルギー

第2章 拡大する固定価格買取制度

 1 固定価格買取制度とRPS制度
 2 風力発電を先導したデンマーク
 3 広がる固定価格買取制度

第3章 EUの再生可能エネルギー政策

 1 再生可能エネルギーに関するEU指令
 2 2020年までの目標
 3 バイオ燃料の持続可能性基準
 4 協同メカニズム
 

第V部 世界に広がる国内排出量取引制度

第1章 世界初のイギリスの国内排出量取引制度

 1 複雑すぎる制度
 2 原単位目標の限界
 3 新たな中規模国内排出量取引制度

第2章 EUの域内排出量取引制度

 1 制度の概要
 2 第1期の成果
 3 排出枠の初期配分の問題点と改正
 4 オークション収入の国別配分と使途
 5 炭素貯留

第3章 ドイツに見るEU排出量取引制度の実情

 1 排出量取引制度の導入に対する強い抵抗
 2 第1取引期間(2005〜2007年)
 3 第2取引期間(2008〜2012年)
 4 自主的削減から排出量取引へ

第4章 アメリカの排出規制を示唆する排出量取引法案

 1 リーバーマン・ウォーナー法案
 2 ワクスマン・マーキー法案

第5章 温暖化対策抵抗国の変化

 1 オーストラリアの温暖化政策と国内排出量取引制度
 2 カナダの国内排出量取引制度への準備
 

第W部 日本はブレークスルーできるか

第1章 日本の温暖化対策の現状と課題

 1 日本の温室効果ガス排出増加の実態
 2 「日本型」自主的取り組みに固執してきた温暖化対策
 3 「日本型」温暖化対策からの脱却

第2章 日本にこんな気候保護法をつくろう!

 1 日本にも気候保護の法律を
 2 気候保護法案に必要な要素
 3 日本にも変化を!
 
 おわりに