温泉地再生
地域の知恵が魅力を紡ぐ

もくじ

はじめに―本書の目的

 1章 各地で生まれる元気で面白い温泉地

 TYPE 1 旅館業も地域の一員 住民とともに地域活動  
   1―1 北海道阿寒湖温泉/みんなでやろうよ! 地域の魅力アップで滞在型温泉に
   1―2 北海道知床ウトロ温泉/真冬のオーロラファンタジー 継続が地域を変えた
   1―3 大分県別府温泉/別府八湯再生へ 「オンパク」前夜、地域住民による胎動

 TYPE 2 温泉地の原点を振り返り、新たな工夫で
   1―4 新潟県赤倉温泉/親切温泉宣言」「温泉ソムリエ」 ユニークなアイデアで原点回帰
   1―5 長野県野沢温泉/老舗こそ新しく 伝統と科学で温泉の魅力を表現
   1―6 大分県湯布院温泉/歩いて楽しい温泉地へ 原点回帰への実験

 TYPE 3 顧客の声に耳を傾け、市場の変化に対応
   1―7 岩手県鶯宿温泉/小さな宿も輝ける 地元食材でブランドづくり
   1―8 福島県土湯温泉/「あらふどをこく」精神で実践 積み重ねが町を変える
   1―9 岐阜県下呂温泉/業種をこえれば見えてくる 創る楽しみ歩く楽しみ

 TYPE 4 外からのまなざしを取り入れ、その知恵を活かす
   1―10 群馬県四万温泉/「外の目」「外の声」で活気創出 アートで気づく地域の魅力
   1―11 兵庫県城崎温泉/駅は玄関、道路は廊下で宿は客室 町全体がひとつの宿

 2章 リーダーに聞く温泉地の生きる道―その先の温泉地

   2―1 これからの温泉地は国際競争力 良い宿づくりが地域を変える
      叶ッ野リゾート社長 星野佳路さんに聞きました
   2―2 温泉地の原点 “誇りと憧れの環流”をとりもどそう
      大丸旅館社長/大分県議会議員 首藤勝次さんに聞きました
   2―3 時代を先読み、温泉価値をエクステンション
      草津町町長 中澤敬さんに聞きました
   2―4 温泉も温泉地も混迷の時代 未来は創る
      天空の森/忘れの里 雅叙苑主人 田島健夫さんに聞きました
   2―5 自前で時代に適応 日常生活を楽しくする温泉
      常磐興産且謦役 坂本征夫さんに聞きました
   2―6 オンパクは集客イベントじゃない 温泉資源で産業をおこす
      NPO法人ハットウオンパク代表理事/ホテルニューツルタ社長 鶴田浩一郎さんに聞きました
   2―7 理屈と感性の融合が観光を深くする
      NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構理事長/阿寒グランドホテル社長 大西雅之さんに聞きました


 3章 温泉地の新しい社会的意義を求めて
  
   1 温泉地の経験価値を上げる
     (1)温泉地から“分れた”温泉−泊まらない温泉と泊まる温泉
     (2)コモディティ化には経験価値戦略
     (3)温泉地が回復させるもの
   2 吹き始めた、温泉地・温泉旅館への追い風
    (1)オピニオンリーダーは宿泊施設での滞在を大切にする
     (2)海外旅行経験が日本文化回帰を促す
     (3)地域への"想い"が観光客を惹き寄せる
   3 温泉地再生の原動力は地域内にある
     (1)誇りと憧れの環流を
     (2)「ここが好き」を集めて“誇り”にする〜「地域一体」は結果 
     (3)こめた想いが文化に熟す
     (4)魅力的な温泉地空間を再び
     (5)時代の価値を読みとる直感力と澄んだ心を

おわりに