理解から実践へ

日本の交通バリアフリー
もくじ

はじめに

第1章 交通バリアフリーの理解

1 基礎的な事項
交通バリアフリーの考え方
ユニバーサルデザインの思想
交通バリアフリーにおけるアプローチ
2 計画・設計にあたり理解しておくべき事項
交通バリアフリーの計画にあたって
交通バリアフリーの設計にあたって
3 評価の視点とグッドプラクティス
交通バリアフリーの価値
評価の視点と考え方
グッドプラクティスにおける評価の視点

第2章 鉄道駅の移動円滑化整備

1 移動円滑化の計画技術
地下ピットが設置できない箇所へのエレベーター設置
柱の多い地下空間へのエレベーター設置
階高不足の地下空間へのエレベーター設置
島式狭小ホームへのエレベーター設置
2 移動経路の連続性確保
駅と駅との乗り換え経路の確保
隣接ビルとの接続と第二のバリアフリールート
自由通路・広場整備と一体となった動線確保
自由通路での動線確保
3 プラットホームの安全対策
可動式ホーム柵を全駅設置
可動式ホーム柵による安全対策の工夫
センサーによる安全管理システム
ホームと車両を結ぶ可動式ステップ
ホームと車両の両面からの段差・隙間解消
ホームからの避難用スロープ設置
地下駅狭小ホームの躯体拡幅による抜本改善
4 駅のアメニティ向上
「人間基準」を貫いた、駅のトータルデザインシステム
エレベーターとトイレのアメニティ向上

第3章 道路の移動円滑化整備

1 歩行者空間の確保
空間の見直しによる歩行空間の確保
わずかな空間も有効に利用
余裕ある空間にもう一工夫
2 歩道構造の改善
歩車道境界部の段差を改善する
横断・縦断勾配を改善する
3 自転車対策
歩行者、自転車、自動車を物理的に分離する
サイン等により歩行者、自転車空間の分離を啓発する
歩行者、自転車の通行空間を充実し、
にぎわいのある道路空間を目指す
歩道上の自転車等の駐車スペースの整備
4 視覚障害者誘導用ブロック
商店街のバリアフリー化
狭い歩道の視覚障がい者誘導用ブロックの整備
5 バス停
バスの正着性を改善する(単路部)
バスの正着性を改善する(ロータリー部)
積雪地でのバスシェルター

4章 情報・サインと案内の工夫

1 情報・サイン整備
鉄道駅の情報・サイン整備
歩行者案内標識の設置
地下街の情報・サイン整備
2 ユニバーサルな視点によるサイン
一歩進んだ音による誘導―音環境デザイン
カラーユニバーサルデザイン
3 案内の工夫
駅のインフォメーションとコンシェルジェ
まちづくりボランティアによる移動支援
駅ボランティア事業
ボランティアによるバリアフリーマップの作成

5章 大規模交通結節点におけるトータルデザイン

1 交通結節点の計画
大規模鉄道駅の改良計画
副都心の鉄道ターミナルでの乗り換え利便性確保
LRTとバスのスムーズな乗り換え
2 まちづくりへの展開
路面電車を中心としたバリアフリー化計画
まちの動線と港湾ターミナルの動線融合

第6章 支えあう地域の取り組み

1 参加と継続改善
市民と行政の協働による継続的な取り組み
子どもと考える「心のバリアフリー」
バリアフリーチェックシステム
大規模プロジェクトの参加とチェックのしくみ
2 啓発と体験型学習
交通バリアフリー教室
バリアフリー体験コース
3 地域との連携と人材育成
市民企画によるバリアフリー事業
ユニバーサルデザイン実践リーダー養成講座
リノベーションまちづくりデザイナーの養成