まちづくり道場へようこそ


書 評
『地方自治職員研修』(公職研)2006.3
まちづくりは人づくり
  「まちづくりは人づくりである」とする筆者は、まちの問題を解決する、よき「まちづくり人」を育てようと「まちづくり道場」を開くことを決意する。まちに飛び込んで、わがまちを体内に取り込み、まちの宝物を掘り、ほんとうのキイパーソンに学ぶ。他人のアイデアにもひねりを加えて、常に対案を考え、イメージをかたちにし、いい言葉でまちを語る。そんな「まちづくり道場十訓」をまとめた一冊。まちづくりを実地に学んでいこうとする「稽古生」に向け現場・実践から指南する。

『環境緑化新聞』 2006.2.15
商店街こそ良きまちづくり人の稽古場
  「まちづくりは人づくり」といわれる。まちに渦巻く問題を改善し、創造し、人々に希望を与える仕事をする人──まちづくり人。著者は、まちづくり人を育てるための「まちづくり道場」を兵庫県三田市内に設立した。本書は、著者が掲げる「まちづくり道場十訓」(案)を解説していくものである。
  十訓は、まちに飛び込む、わがまちを体内に取り込む、まちの宝を掘る、禍を福に転ずべし、本物のキーパーソンとは、対案を考える、ひねりを加える、芽をみつけ育てる、イメージをかたちに、いい言葉でまちを語る。
  基本は「小さなことから始めるリフォーム」だという。商店街こそ良きまちづくり人の稽古場だ。
  著者は関西学院大学総合政策学部教授。まちづくり道場は、同学部都市政策コースの野外実習場であった「ほんまちラボ」の約9年の実績を引き継いだもの。著者はあとがきで、「本書は約35年におよぶ筆者の研究・教育色のいわば卒業論文である」と述べている。後世のための明るい未来を創っていこうとする。