景観法と景観まちづくり

目次

刊行にあたって
序説―景観法の意義と自治体のこれからの課題

第1部 景観法と景観まちづくりの課題

◆景観法と自治体
景観法成立を受けて自治体が工夫すべきこと
景観法が拓く自治体法政策の可能性
景観条例と景観法の一体的活用に向けて
「景観権」の確立に向けて景観法をどう活かすか
景観行政における都道府県の役割と展開
屋外広告物法改正の意義と課題

◆景観マネジメントと建築デザイン
景観マネジメントの確立にむけて
建築デザインの重要性
連続性に関するノオト−景観と都市デザインの役割
バリアフリーと景観は矛盾するのか−対立から止揚へ

第2部 景観まちづくりの現場から

◆都市の景観行政
高度利用と誘導型まちなみ形成(大阪市)
「まもり」「つくり」「そだてる」景観形成(盛岡市)
総合的施策としての都市景観行政の実践と課題(那覇市)
二つの景観問題から見える景観行政の現状と課題(函館市)
市民が呼応する景観形成の取り組み(山形市)

◆景観誘導・景観形成
行政による景観の誘導方策(千葉市)
運河の保全から景観形成へ(小樽市)
景観アドバイス制度によるふるさと景観づくり(半田市)
良好な住宅地を守る景観施策(藤沢市)

◆眺望・背景づくり
後楽園の背景保全と中心市街地の景観形成(岡山市)
柔軟な高さ規制による熊本城周辺の景観形成(熊本市)
海峡を挟む関門景観形成(北九州市・下関市)

◆歴史を活かしたまちづくり
保存運動からまちづくりへ(川越市)
掘割を骨格とした景観形成(柳川市)
都市マスタープランを実現させる協働のまちづくり(伊勢市河崎)
面影と伝統工芸を活かした景観形成(水沢市)
パートナーシップによる歴史的まちづくり(萩市)
都市部における重層的な歴史的環境保全と防災(谷中地区)
条例による文化遺産マネジメントとまちづくり(太宰府市)

◆事業による景観創生
デザインマニュアル及びデザインガイドラインによる景観形成(幕張新都心)
優良建築物等整備事業による集団施設地区の再生(大雪山)
住民参加による街なみ環境整備事業の計画策定(大野市)
城下町風街づくり事業(掛川市)

◆自然・農村の風景づくり
自然風景地における景観行政と自然公園法(箱根町)
水と環境と人の繋がりを大切にする景観計画(小国町)
市民の趣味活動と田園景観向上の接点(見沼田んぼ)
沿道修景美化条例による沿道景観形成(宮崎県)

◆住い・建築と景観づくり
まちなみづくり100年運動と景観計画(金山町)
伝統的様式を継承した八尾型住宅と建築組織・八匠(越中八尾)
模型によるまちづくりシミュレーションと景観整備(三春町)
シャレット・ワークショップによる町並み景観の修復(高梁市)

◆市民主体の景観づくり188
風景を育む人が増殖しつづけるプロセスデザイン(世田谷区)
周辺環境の変化に対する商店街の取り組み(横浜の商店街)
まちづくりと動態的景観保全(神楽坂)

あとがき