日本の風景計画

もくじ

はしがき
序説 日本の風景計画構築のために  (西村幸夫)

第T部 制度としての風景計画

1章 日本における都市の風景計画の生成  (中島直人・鈴木伸治)
1・1 都市風景計画の生成過程
1・2 都市計画制度の成立過程と風景計画
1・3 風致地区と美観地区の運用
1・4 都市の風景計画確立へ向けた運動

2章 各種制度と風景計画  (小出和郎・山崎正史)
2・1 風景計画の制度・景観条例の発展経緯と問題点
2・2 景観(風景)計画と事業制度
2・3 自主条例の可能性と問題点

3章 風景計画と計画主体  (北沢 猛・下間久美子・亀井伸雄・岡崎篤行)
3・1 風景づくりにおける自治体と国の役割
3・2 風景計画と文化財保護
3・3 市民参画の風景計画

4章 風景計画とその法的根拠  (河野俊行・日置雅晴)
4・1 風景計画の法的根拠に関する比較法的考察 ―ドイツ(バイエルン州とミュンヘン市)を素材として
4・2 日本における景観権、環境権の可能性

5章 風景計画の意義  (中井検裕)
5・1 景観政策の現状
5・2 価値ある風景の保全
5・3 地域経済活性化策としての風景計画
5・4 地域共有の価値観づくりとしての風景計画
5・5 地域生活環境保全としての風景計画
5・6 まちづくり啓発としての風景計画
5・7 風景の価値に対する問いかけ

第U部 実践の中の風景計画

6章 広域の風景計画  (宮脇 勝・村上祥司)
6・1 都道府県の風景計画
6・2 屋外広告物のコントロール

7章 総合的な風景計画の実践  (山崎正史・坂本英之・鈴木伸治)
7・1 京都市 ―歴史的町並みから現代景観を含む包括的な風景計画
7・2 金沢市 ―個別の修景から総体的な風景計画へ
7・3 横浜市 ―総合的な風景計画の展開

8章 歴史的都市の風景計画  (三島伸雄・大野 整・岡崎篤行・佐野雄二・下村麻理)
8・1 松本市 ―眺望景観と歴史的市街地の再生
8・2 飛騨古川 ―継承と参加のまちづくり
8・3 倉敷市 ―町並み保存運動から美観地区景観条例まで
8・4 臼杵市 ―自主的な保存活用の実際と財源確保の工夫

9章 一般市街地の風景計画  (窪田亜矢・宮脇 勝)
9・1 風景計画における一般市街地とは
9・2 広島市 ―河川を用いた景観誘導
9・3 柏市 ―用途地域制に整合した景観ガイドライン
9・4 協議を通じた風景像の共有に向けて ―荒川区マンション要綱
9・5 環境都市計画への展望 ―各地での先進的な取り組み

10章 田園地域の風景計画  (宮脇 勝・齊木崇人)
10・1 神戸市の「人と自然の共生ゾーン整備計画(里づくり)」における田園地域の風景計画
10・2 加美町、出雲平野、帯広市、標茶町の取り組み

第V部 これからの風景計画に向けて

11章 これからの「風景計画」の考え方  (西村幸夫)
11・1 これまでの「景観計画」の特徴
11・2 風景条例をめぐる計画システムの可能性と課題

12章 欧米における風景法  (西村幸夫)
12・1 各国の風景法の基本的な構造
12・2 欧米における風景コントロールの特徴

13章 これからの日本の風景行政への13の提言  (西村幸夫・小出和郎)
13・1 風景基本法の制定
13・2 既存制度の改善による総合的風景行政
13・3 風景の質向上のための具体的施策
13・4 再び都市の美を表舞台に

索 引