アメリカの住宅地開発

ガーデンシティからサスティナブル・コミュニティへ


書  評


『新建築住宅特集』1999.10


 アメリカでは、車社会前提の郊外一戸建て住宅地に対する考えが1980年ごろから変わってきたという。犯罪の増加、エネルギーや時間の不経済が要因となり、新しい住宅地の模索がはじまった。そして時とともに資産価値が上がり、地球にも人にも優しい住宅地というものが社会的な要望となって、伝統的近隣住区開発(Traditional Neighboorhood Development:TND)が注目されるようになったという。TNDによる住宅地の特徴としては、歴史性の重視、環境共生型、徒歩や自転車での移動を前提としたほどよいスケールなどが挙げられ、現在全米に広がりつつある。本書ではそうした事例を多数紹介し、それを現在の日本の事情にいかに読み替えていくのかを試みている。

学芸出版社
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