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歴史ある建物の活かし方

全国各地119の活用事例ガイド



書  評



『造景』 1999/10号

 まちづくりや地域づくりが各地で行われ、歴史的な建造物の活用が盛んである。特に、文化財登録制度がスタートし、全国各地に残存している「歴史的建造物」の価値が再認識されるようになり、保存から一気に活用へとシフトした感がある。
 本書は、全国の「歴史ある建物」119カ所の活用事例を分類掲載したものだ。個別活用、大規模計画や再開発での活用、地域的活用、保存の形式に分けて紹介。
 個別活用では、先祖から受け継いだ住宅を大切に維持している津軽の石場家住宅の例や、東京根津の串揚げ屋「はん亭」のように木造3階建て住宅を転用している例、大規模再開発では、工場跡を活用した事例が目に着く。地域的活用では、世界遺産の白川村荻町や内子町の上芳我家住宅など、有名事例が目に着く。それだけ事例が少ないということなのだろうが、町並み派としては寂しい。



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