サンフランシスコ
都市計画局長
の闘い

もくじ

 


訳者まえがき
今、なぜ『サンフランシスコ都市計画局長の闘い』か(蓑原敬)


はしがき(アラン・ジェイコブス)


Chapter1

舞台への登場とコースの設定

最初の経験/なぜサンフランシスコに来たのか/滑りだし/組織と部下の職員/押し寄せる定常業務/周囲の状況/ゾーニング等の経験/計画のための調査研究/総合計画の不在/市民の参加/市民の行政不信/市政府の構造/予算案の作成/発議Jの失敗

Chapter2

地方政府の文脈から見た都市計画

市の憲章/市議会/市長/首席行政官/財務官/公営施設の総支配人/職員任用制度/市役所/予算編成/行政組織機構/評価をすれば/都市計画委員会/計画局/計画組織の評価/都市計画過程/まとめてみれば

Chapter3

1968年−仕事の開始、スタッフ増強、課題への対処

当時のサンフランシスコ/新市長/一九六八年の仕事/インターナショナル・マーケット・センター/アルカトラツ島/フォートメイソン、マイリー、ファンストン/スタッフの増強/苦難の登用/新規の採用/政治家達との関係/市議会議員/都市計画委員/近隣計画/北部ウォーターフロント/FACE/ある一日/マスタープラン/住宅マスタープラン/憲章の改正調査/ミニパーク・プログラム

Chapter4

[ケース・スタディ]都市美化プログラム

計画と実施の間で/連邦の都市美化プログラム/サンフランシスコでの背景/連邦との窓口になった都市計画局/プログラムの対象/プロジェクトの優先度/近隣計画との連携/社会問題への介入/実績/連邦政策の変化/振り返って見れば/都市計画局の立場の評価/地方政府内での権限集中の問題

Chapter5

[ケース・スタディ]サンフランシスコの近隣計画と住宅基準適合化事業

再開発から修復へ/都市計画局との関わり/近隣計画作成の作業/住宅基準適合化事業/事業実施の仕組み/地区の選定/住民との接触/住民集会の有様/住民の参加/転出と融資の対象/事業と家賃の動向/連邦補助の終焉/単独事業への切り換え/FACEプログラム事業の成果/FACEプログラム事業のニーズ/計画局がなし遂げた仕事の評価

Chapter6

1969〜1972年−都市計画を活かす

都市計画局の黄金期/マスタープランの策定/計画プロセスにおける市民参加/要素計画の策定/地元住民との協働/地元住民によるダウン・ゾーニングの申請/アドホック(場当たり的)な開発プロジェクト/開発に対する基本姿勢と対処方策/開発プロセスにおける教訓/プレシディオ地区のプロジェクト/都市計画局に対する評価と支持/他の部局等との関係/都市計画委員会との関係/市長との関係/議員との関係/マスコミとの関係/都市計画に対する認識の変化/市民意識の変化/変革の動き

Chapter7

[ケース・スタディ]トランスアメリカ・ビル−場当たり的な開発の課題と都市計画のプロセス

トランスアメリカ社訪問/場当たり的な開発計画/場当たり的な開発に対する都市計画のプロセス/自由裁量型の開発審査/サンフランシスコの政策/計画プロセスの問題/トランスアメリカ・ビル計画の問題/難航する協議/市長の対応/道路上の空中権と道路の閉鎖/関係者の対応/先例の影響/公的な都市計画のプロセス/トランスアメリカ・ビルの影響/トランスアメリカ・ビルの教訓

Chapter8

[ケース・スタディ]都市デザイン計画

新しい開発を巡っての対立/都市デザイン計画の必要性/都市デザイン計画策定の契機/都市デザインと都市計画との関係/都市デザインの歴史/都市デザインと役所のプランナー/都市デザイン計画の性格づけ/計画策定作業費の調達/都市デザイン諮問委員会/初期の予備調査/予備調査への一般の関心/予備調査レポートNo.4「既存の都市形態とイメージ」/特別調査レポート「街路の快適性に関する調査研究」/予備調査レポートNo.5「都市デザインの基本原則」/予備調査レポートに対する反応/後半の三つの予備調査レポート/調査作業参画者の役割/都市デザイン計画案の公表/都市デザイン計画の実施/都市デザイン計画の活用方法と成果/都市デザイン計画の意義と評価

Chapter9

高さ・容積条例

都市デザイン計画からゾーニングへ/ゾーニング制定の開始/問題意識/作業の開始/ガイドライン/近隣プランとの関係/高さ・容積の決定/公共用地の規制/条例の文案/裁量を狭く/ダスキン発議への市民投票/早められたペース/公聴会へ/ダスキンの再度の発議/公聴会の中で/報道/委員会の同意/議会の議決/反省と評価/ゾーニングのその後/市民とサンフランシスコ政府の構造の中での法制化

Chapter10

1972〜1974年−権力の仲買人達

この時期のまとめ/マスタープラン序章/州の介入/リクリエーションとオープンスペースの計画/住宅のプログラム/交通計画/近隣計画/様々な定常業務と雑務/委員会、議会、市長などとの関係/「誰も権力を持てない政府」の評価/連邦政府との関係の変化/個人的立場の変化、気持ちの揺れ/ある近隣集会での出来事/大学を望んで

Chapter11

[ケース・スタディ]発議J−リクリエーション・オープンスペース計画の策定と実行

リクリエーション・オープンスペース計画/他の組織との関わり/計画の内容/計画案の公式な提案/計画の実現のための新しい仕組み/憲章の修正発議/計画の採択/キャンペーン/敗北−発議の否決/勝利−再修正された発議の承認/公園事業の進捗/計画の意味/憲章の改正という方法の評価と反省

Chapter12

振り返ってみると

総合的計画の意義/都市計画は物的計画/都市計画委員会の位置/スタッフと都市計画の職能/都市プランナーの主体性/都市計画を取り巻く環境/都市計画の悦び

著者紹介(T・J・ケント・ジュニア)


解説(倉田直道)


学芸出版社

〈サンフランシスコ都市計画局長の闘い〉トップページへ
目録ホームページへ

学芸出版社ホームページへ