住まいと街の仕掛人


書 評
『新建築』((株)新建築社)2004. 3
  現代計画研究所といえば、集合住宅や住宅地の設計を思い浮かべるが、コーポラティブハウス、団地再生、民家型構法など、その守備範囲は広い。そこに共通するのは、経済性を追い求めるだけでなく、常に地域性を考えたものづくりの姿勢があることだろう。また、長寿命化や省エネルギー建築などはすでに80年代から取り組んでいるように、彼らの掲げるテーマは時代を先取りしたものになっている。そこで生活する人のためのデザインとはどうあるべきかを考えさせてくれる。
(S)