『自治と参加・協働』著者の中林一樹さんが提言論考「新型感染症蔓延期における災害時避難対策と復旧・復興の基本体系」を公開

新型コロナウイルス感染症の蔓延期において複合的に災害が発生した場合に備え、どのような避難対策を検討するべきか。あるいは、感染症による混乱から復旧・復興を目指すにあたり、どのような価値体系を構想するべきか。

都市防災・災害復興の専門家で、『自治と参加・協働 ローカル・ガバナンスの再構築』(学芸出版社)『災害発生時における自治体組織と人のマネジメント』(第一法規)などの著書がある中林一樹さん(東京都立大学名誉教授)が、提言論考「新型感染症蔓延期における災害時避難対策と復旧・復興の基本体系」を公開されました。

学芸出版社編集部が運営するウェブマガジン「まち座」では、中林さんの許可を得たうえで、論考の全文を掲載しています。

詳細

[全文掲載]提言論考「新型感染症蔓延期における災害時避難対策と復旧・復興の基本体系」(中林一樹/東京都立大学名誉教授)

目次

1.今や、複合災害の時代になった

2.「事前避難」と「事後避難」における「避難対象人口」の相違

3.「新型感染症蔓延期の災害時避難対策」の戦略目標と基本方針

(1)「新型感染症蔓延期の災害時避難対策」の4つの戦略目標

(2)「新型感染症蔓延期の災害時避難対策」の7つの基本方針

1)基本方針(1)避難行動の多様化を図る
2)基本方針(2)避難所・避難場所を拡充する
3)基本方針(3)全ての避難所の“三密”化を防ぐ
4)基本方針(4)多様な避難生活者を地域で支援する
5)基本方針(5)事前防災で在宅避難の可能性を高める
6)基本方針(6)感染者の収容施設はそのまま「事前避難所」とする
7)基本方針(7) 新型コロナ禍の対応も復旧・復興も地域防災で運営

4.総括〜感染症蔓延期の災害時避難対策の体系的構築〜

5.展望〜ポスト・COVID-19でどんな国土・地域・社会を創るのか〜

(1)2年後をどう迎えるか
(2)ポスト・新型コロナ禍-20年後の新しい国土・大都市・地方の創造

筆者

中林一樹(なかばやし いつき)

東京都立大学・首都大学東京 名誉教授
明治大学 研究・知財戦略機構 研究推進員
工学博士

E-mail; nakaba47★meiji.ac.jp(★を@に)

記事をシェアする

公開日:2020/05/22/最終更新日:2020/05/21
学芸出版社では正社員を募集しています
学芸出版社 正社員募集のお知らせ